倉橋島 火山・後火山(三角点)

 広島市西区商工センターを抜けて広島南道路,太田川放水路を渡る。この道を通勤しなくなってから久しい。観音料金所=都市高速3号線。仁保JCTから広島呉道路~呉IC終点。呉駅前~国道487号。戦艦大和が作られた石川島播磨のドック,護衛艦や潜水艦の浮かぶアレイからすこじま,閉鎖が決まった日新製鋼を右手に見終わると,警固屋音戸バイパス。あっと言う間に第二音戸大橋を渡って倉橋島。1時間半で桂浜温泉館の駐車場についた。

 今日はリハビリハイキング。延命地蔵さんの登山口から西側のルートを登り,後火山迄縦走してから東側のルートを下山する予定だ。(既に後火山から東側の下山道へ直接降りられると,登る前から頭の中ルートミスしていた)。安政,明治,そんな元号が刻まれ,時々は倒れてしまっているお墓の間をゆっくり歩いて行く。左下にミカンとレモンの木,そこを過ぎると最初の石仏(阿弥陀如来)が現れた。次々と六十番台の石仏を確認しながら行く。

 快晴の木漏れ日登山。暑くもなく寒くもなく,最高のハイキング日和。いろんな鳥が鳴く。鶯も上手に鳴いている。左側に大きな岩が現れた。これが赤岩?しかし,色があまり赤くないので,その形から勝手に「お尻岩」と命名(こらっ)

 六十七番では仏様が見つからず赤い土管が置いてある。もしかして中に石仏?なんで土管?わいわい話でたどり着いた結論=火の用心と書いてあるから灰皿!(たぶん違っ)。ここで道は右へカーブ。左側(西側)にも登山道の案内標識はあるものの踏み跡らしき物は見つからない。初めての山なので安全策をとって右側の道がはっきりしている方へ進む。

 すぐに三差路。山頂方面左側へ。赤岩の事を聞きたくて手ぶらで降りてこられた地元の方を呼び止めて情報をもらう。国道の向こうグラウンド方面から登り,ぐるり回って石仏の位置を確認しながら歩いている地元の方。先程の左側へのルートが(我々が当初予定していた)西側のルート。今はあちこちずれていて歩けないらしい。先程の三差路で我々は東側のルートに入っていたのだ。命名お尻岩がやはり赤岩だった。なんでも今後石仏がわからなくなっている所に新しく据えるプロジェクトが始動しているそうで,20Kg近い台座と石仏を運び上げるそうだ。最後に「初めてなら直登コースを登りんさい。ロープやハシゴをかけたけぇ」と入口も教えてくださった。

 道は尾根ないし尾根の東斜面に変わり,俄然展望がよくなった。近くの砂浜はコバルトブルー。海岸近くの小島。瀬戸内海の多島美。右手には保高・手島・端島。正面に横島。鹿島と鹿島大橋・鹿老渡。遠くは周防大島。情島。津和地・怒和。そしてその向こうに四国がうっすらと見える。標識に従って千畳敷に寄り道。正面の海だけでなく,背面の岩山(火山)も見事な巨岩だ。

 直登ルートは花崗岩の間,狭い真砂土の登山道。真砂土で滑るのでちょっとしたロープやハシゴがかけてあるのはとてもありがたかった。あちこちに上にあがれる岩があってどこに上がっても素晴らしい展望。早瀬の瀬戸や国道・グランドも見えるようになった。

 火山山頂は大きな岩。登りやすいように足場が組んであった。ぐるり360度の展望はやはり見事。なのだが,ハテ?・・・コル(鞍部点)にある駐車場ちかくの展望台とばかり思っていた展望台は火山山頂と同じくらいの高さ。下にもうひとつ見えるようになった展望台脇に駐車場。後火山とばかり思っていた岩山は遥か下。そしてなにより北西方面の山頂の方がどう見ても高く見える。火山山頂での昼食はお預けにして,向こうに見える展望台まで行ってから食べる事にした。

 コルに向けて降る。予想以上に標高差があった。上の展望台まで我慢できず,コルの展望台で昼食。駐車場に立派なトイレもあるけれど,P入口にはロープ。トイレにはシャッター。使えない。昼食中,同行のかよさんが「火山山頂に三角点あった?タッチし忘れたんだけど・・・」地図を調べてここで発覚。火山と書いてある山頂は408m。その北西に三角点マークはあるが山名はないピーク455.4mがあるではないか。みんなリハビリハイキングモードからピークハントモードに切り替わったw。打ち合わせではゆっくり登りましょう・・・と言っていて,上りで少し先行すると「裏切モノ~」とか言っていたりかさんもガンガン登る登るw。展望台の手前の登りではロープをかけた金具が京都二条城の鶯張り並の綺麗な音色できしんだけれど,ガン無視。上る登るw。
 
 GPSで標高440mを確認して「あと少し,もうその上が後火山山頂のはず」と声を上げたけれど山頂と思える所の大岩には別の山名が刻んである。三角点もない。道は下りになる。念の為GPSで再確認すると,455.4mピークはもう一つ北にあった。無事,後火山の標識と三角点確認。かよさんは両手で三角点を抱きしめていた(笑)。

 再びハイキングモードで下山。ガイドブックでは全コース2時間~3時間というコースをほぼ6時間かけて歩いた。ワイワイおしゃべりしながら,あちこち景色をゆったり愛でながら,そしてちょっぴり縦走登山気分も入った楽しい1日になりました。

 下山後はのんびり温泉に浸かってから帰路につく。

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