・・・ 熊とは直接関係はないけれど
2010年8月 信州ドライブ 乗鞍岳登山
マイWordPressブログ過去記事の引き写しです。
山口県豊北地方の日置町に老夫婦が営む美味しい蕎麦屋があった。
その店の蕎麦は美味しくて、昔々、蕎麦嫌いのジェミーが、旅の途中、お腹がすいてしかたなくなって、その店の蕎麦を食べた所、おいしくて、おいしくて、それ以降、蕎麦嫌いだったジェミー蕎麦好きになった・・・という伝説?さえある蕎麦屋であった。
しかし、その蕎麦屋はいつの間にか日置町から姿を消してしまい、ジェミーは八方手をつくして探したが、見つける事が出来なかったという。
ある日・・・その蕎麦屋の老夫婦、信州は諏訪湖の南、八ヶ岳の麓で蕎麦を打っていることがわかった。すぐに行きたい!と思ったジェミーであったが、信州はあまりに遠い。そして過ぎ去りし日々は幾年月。
旨いという蕎麦を食べに行こうと思っていた。
ついでに、八ヶ岳トレッキング。
ピラタス蓼科ロープウエイ使用で北横岳ピークハント。
諏訪湖・美ヶ原や安曇野、上高地・新穂高観光して、
移転した蕎麦屋さんでそばをたべて,のんびりしてこようと思っていた。
ところが、出発寸前になって、狙いの蕎麦屋さんは、カフェに大変身。
蕎麦は食べられない事がわかったのだった。
急遽転進=いくつかシミュレーションしていた(日本)北アルプスの山歩きルート。
その幾つかを歩いてみる事にした。
8/13(金)
前日の呑み会。楽しすぎて、呑み過ぎて、気分が悪い。
何度か二度寝(二度寝ぢゃなくて数度寝?w)。
必要装備・テン泊縦走装備は準備済み。
でも、行き先はまだ決まらない=行き当たりばっ旅である。
鹿児島からの同行者は、予定よりかなり早く到着。
買出しも特に必要なしとの事で、15時30分には出発である。
台風一過の好天予報とは打ってかわって、天候が崩れそうだ。
乗鞍岳ピークハントを第1候補に決定する。あとは行ってからだ。
盆で車が多い山陽道は避けて、走りやすい中国道経由で信州へ向かう。中国宝塚以東、名神にかけての渋滞が避けられないのは仕方ない。途中、時間調整にあちこちのSAで暇をつぶしながらの移動である。最後のひるがの高原SAで買い物を済ませて、25時に飛騨清見IC通過。狙いどうりの移動時間。
8/14(土)
01:30 ほうのき平P着。仮眠。ちょうど良い気温だ。だけど雨
始発03時頃のバスであがってご来光登山もイイネ。
などと話していたけど、当然ヤメ。
夜が明けるまで熟睡です(笑
06:55 乗鞍行きバス乗車
風が強い。ガス。車内はなんだか重苦しい雰囲気?
この天候でこの人出。天気がよければごった返すのだろう。
07:40 畳平到着
ターミナル内は結構な人。しかし、ダレも登ろうとはしない。
というより、外に出ようとしない。
レインウエアを着込み、準備して登山開始。
ガス・強風。ダレもいないw。
景色は見えなくても、自分はコレくらいの方がいい。
登山口がわからずうろうろしていると、魔王岳入口の小屋の方が声をかけてくれた。
登山口はターミナルのすぐ横。
魔王岳は、クマ出没=目撃情報あり,立ち入り禁止である。
先日バスターミナル内にクマが暴れこみ、射殺されたのは、畳平=つまりここだった。
08:30 肩の小屋
ゆっくりまったり。暖房も入っている。お土産、しるこ、カレーなどもある。
宿泊も出来るらしい。 レインウェアを脱いで、椅子に腰掛けてゆっくり。
小屋番の人が「あいにくのお天気ですね。」と声をかけてくれる。
「今日は山頂へは登らない方がいいですよ」
「風がかなり強いです。ここから上、山蔭は多少弱まっているけど、稜線でると強風で危険です」
「稜線、わりと広いですよね」と登る気を示してみる(笑
「まあ、最終判断は、お客さんで」
勝手なオラの思い込みであるが、暗黙の「登れますよ」だと思ったw
「行ける所まで行きましょう。」
この段階でオラ達の瞳には「ピークハンターの炎」が見えていたらしい(爆
09:00 肩の小屋出発
蚤玉岳頂上(2980m)で写真を撮ったり、風裏の岩に腰掛けたり、てくてく歩く。
風が吹き晒す所では、雨が顔に当たるとイタイくらい吹いている。
10:00 乗鞍岳剣ヶ峰
山頂小屋を経て、強風が咆哮し、ガスが渦巻く山頂に出た。
手がかじかむ。耳が冷たくなって痛い。
カメラはぐしょぐしょ、カメラレンズはすぐに濡れて曇ってしまい、
ふやけた写真しか撮れない。記念に?写真入で一言つぶやいておくw
11:00 肩の小屋
休息。カレーを食べている人約一名。
いや、今回行動食プランニングは中途半端で申し訳なかった。
準備がよすぎるのも考えモノ。
11:30 登山口に着くとロープが張られていて,登山道は立入禁止になっていた。
我々が登山開始してから,少しして悪天候の為,立入禁止にしたという。
この日,山頂に立てたのは,ほんの数組だったらしい。
朝,早く出てヨカッタ。
12:20 畳平発 バス乗車。
ここで、復路チケットが濡れて粉々になるというトラブル発覚。
売り場のおね~さんが広げてセロテープでつなぎあわせてくれる。
しかし、発車時刻間際になっても、まだつなぎ合わせて確認中。
並んでおかないと満員で乗車できない事態になりかねない様子。
「先に並んどくよ」と、オラは暗黙のプレッシャーをかけてみる
「あのお、20分発のバスにのりたいんですけど・・・」
そう、ストレートにそう言えばよかったのだ。
おね~さんは、つなぎ合わせたチケットを持って一緒に並んでくれ、
改札のおに~さんに事情を説明してくれた。
おに~さんは、苦心の傑作=張り合わせたチケットを見ることもなく、
「いいよ。乗って~」
バス内では補助席に着席となりました=乗れて良かった。
下山後は、畳平でオラだけ昼食の弁当を食べさせてもらい、おすすめ白骨温泉へ。
当初は別の山行に移動して、ロープウェイ使用で小屋まで登行。
そこでテント泊も考えていたが、完全中止だ。